経歴を登録しておくと、企業や担当者から連絡が届きます。
ところが届き始めると、今度は「どれに返信すればよいのか」「断るときは何と書けばよいのか」で手が止まります。
ここでは、スカウトが届いた後の対応を扱います。
届くようにするためのプロフィールの書き方はスカウト型サービスのプロフィールの書き方と見直す箇所にまとめており、この記事は登録を終えて連絡が届き始めた後の判断だけを扱います。
返信する前に、届いた文面を分ける
一斉に送られたものと、経歴を読んで書かれたもの
スカウトと呼ばれるものには、条件で抽出した対象へまとめて送られるものと、登録された経歴を読んだうえで個別に書かれたものが混ざります。
件数として多いのは前者です。
見分ける手がかりは本文にあります。
自分の経歴に触れた記述があるか、募集の背景や任せたい範囲が書かれているか。
職種名と待遇だけが並ぶ連絡は、条件に合致した層へ一斉に送られたものと考えて差し支えありません。
一斉送信でも読む価値はある
一斉に送られたものだからといって、内容が悪いわけではありません。
抽出の条件に自分が入ったという事実は残ります。
どういう職種と年収帯で自分の経歴が拾われているかは、届いた連絡を並べると見えてきます。
ただし、返信の優先順位は下がります。
限られた時間で返信するなら、経歴に触れた文面から先に読むという順番になります。
差出人が企業か、担当者か
送り主が採用する企業そのものである場合と、人材紹介の担当者である場合があります。
前者は選考への案内が直接届く形、後者は面談を経て複数の求人を提示される形になりやすくなります。
差出人の会社名と、文面に「担当」「エージェント」といった記載があるかで判別できます。
返信した後の進み方が変わるため、読む段階で分けておきます。
書かれていない優遇を前提にしない
「特別選考」「書類選考免除」といった記載がある場合、その扱いはその募集ごとの条件です。
書かれていなければ、書類の提出も面接もそのまま行われます。
省かれるのは求人を探して見つける工程だけです。
仕組みはスカウト型の転職サービスとは?で扱っています。
文面に書かれている範囲だけを条件として受け取ります。
興味がある場合の返信
3つの要素で足りる
長い文章は必要ありません。
話を聞きたいという意思、現在の状況、連絡が取れる時間帯。
この3つが入っていれば、相手は次の動きを決められます。
「ご連絡ありがとうございます。お話を伺えればと存じます。現在は在職中のため、平日は19時以降、または土曜であれば調整が可能です」という程度で足ります。
志望動機を書く場面ではありません。
確認したいことを1つだけ入れる
最初の返信に質問を1つ入れておくと、次のやり取りが短くなります。
勤務地の範囲、想定される年収の幅、募集の背景のうち、自分が最も判断に使う項目を選びます。
複数を並べると、回答が揃うまで返事が来なくなることがあります。
1通に1つにしておくと、答えが早く戻ります。
求人票のどこを見るかは求人票のどこを読むかにまとめています。
在職中であることは最初に書く
在職中かどうかで、相手が組む日程が変わります。
日中に電話を受けられない場合は、その旨と希望する連絡手段を最初の返信に入れます。
書いておかないと、日中の電話が続いて話が進まなくなります。
連絡がどう入るかの仕組みは転職サービスに登録すると電話は来る?で扱っています。
返信の文面に書きすぎない
最初の返信で、現在の年収の内訳や勤務先の内部事情まで書く必要はありません。
相手がまだどこの誰か確認できていない段階です。
必要な情報は、話が進む過程で段階的に渡せます。
先に全部渡すと、条件の相談で使える材料が無くなります。
書く内容の粒度はスカウト型サービスのプロフィールの書き方と見直す箇所で扱っている考え方と同じです。
返信は応募ではない
返信した時点で応募が成立するわけではありません。
話を聞く段階と、書類を出す段階は分かれています。
ここを混同すると、興味はあるが応募までは決めていない場合に返信をためらうことになります。
話を聞いてから断る選択は残っています。
まだ転職すると決めていない段階での進め方は転職するか迷っている段階では何をする?にまとめています。
辞退する場合の伝え方
理由を1つ添える
見送る連絡は短くて構いません。
「今回は見送らせていただきます」に、勤務地・年収・業務内容・時期のうちどれが合わなかったかを1つ添えます。
理由を書かずに断ると、同じ条件のものが続けて届くことがあります。
添えた1つが、次に届く連絡の条件を変えます。
断ることに費用も不利益も生じない
紹介の費用は採用する企業が負担するため、見送っても利用者に費用は発生しません。
対応してもらったのに申し訳ないという感覚は自然なものですが、断ることは仕組みの前提に含まれています。
費用の流れは転職支援はすべて無料?で扱っています。
断った回数が、その後の紹介の質を下げる仕組みにはなっていません。
「今回は見送る」と「今後の連絡を止める」を分ける
同じ辞退でも、この募集だけを見送るのか、その企業や担当者からの連絡自体を止めたいのかで書き方が変わります。
前者であれば理由を1つ添えるだけ、後者であればその旨を明記します。
条件が変われば検討したい場合は、「勤務地が◯◯であれば改めて検討したい」と書いておきます。
この一文があると、次の連絡が来る条件が絞られます。
選考の途中で辞退する場合
面接まで進んでから辞退する場合は、決まった時点で早く伝えます。
日程を押さえてもらっている以上、遅れるほど相手の予定に影響します。
内定を辞退する段階の書き方は内定を辞退するときの伝え方で扱っています。
選考の途中と内定後では、伝える相手と手順が変わります。
返信しない場合に何が起きるか
期限が設定されている連絡がある
サービスによっては、届いた連絡に有効期限が設定されていることがあります。
期限を過ぎると、返信の窓口自体が閉じる形です。
期限の有無と長さはサービスごとに違うため、届いた画面か文面で確認します。
放置した結果として選択肢が消えるのは、断ったのと同じ状態になります。
すべてに返信する必要はない
一方で、届いた連絡すべてに返信する義務はありません。
件数が多い場合、全部に個別の文章を書いていると時間が足りなくなります。
現実的なのは、応じる基準を先に決めておくことです。
業界・勤務地・仕事の内容のうち、譲れないものを1つ決めておくと、選別が短時間で終わります。
確認する曜日を決める
未読のまま溜めると、返信した時点で募集が締まっていることがあります。
逆に届くたびに開いていると、在職中の時間が削られます。
週に1日、確認する曜日を決めておくと、見落としと即応の間で落ち着きます。
応じたものと見送ったものを理由つきで残しておくと、後から自分の傾向が見えます。
返信した後に確認すること
提示された条件は自分で読む
話が進んだ段階で示される求人は、自分で検索して見つけた求人と同じ手順で読みます。
声をかけられたという事実は、条件が自分に合うことを意味しません。
固定残業代の有無、休日の数え方、勤務地の範囲、想定年収の内訳。
ここを確認しないまま進むと、内定後に前提が違うことになります。
金額が決まる仕組みは転職で年収は上がる?にまとめています。
同じ企業への重複応募を避ける
複数のサービスを使っていると、同じ企業の求人にスカウト経由と自分の応募の両方で進んでしまうことがあります。
企業側で重複として処理される場合があります。
どの経路でどこに応募したかは自分で記録します。
経路と日付が残る形であれば、表計算でも紙でも構いません。
面談はオンラインで行われることが多い
最初のやり取りは、オンラインで設定されることが増えています。
移動が要らないぶん在職中でも組みやすくなります。
接続の確認や背景の準備といった項目はオンライン面談の準備にまとめています。
日程を返信する前に、自分の環境で通信ができるかを確認しておきます。
まとめ
- 届いた文面を、一斉送信か個別に書かれたものかで先に分ける
- 返信は短くてよい。
意思・現在の状況・連絡可能な時間帯の3つで足りる - 確認したいことは1通に1つ入れると、回答が早く戻る
- 辞退するときは理由を1つ添える。
断っても利用者に費用や不利益は生じない - 「今回は見送る」と「今後の連絡を止める」は分けて書く
- 連絡に有効期限が設定されている場合があり、放置は辞退と同じ結果になる
- 提示された条件は、自分で見つけた求人と同じ手順で読む



