転職サービスに登録して担当者が付いたあと、この人とは進めにくいと感じることがあります。
連絡が多すぎる、希望と違う求人ばかり届く、こちらの条件を軽く扱われている気がする。

ただ、担当者を変えれば解決するのか、そのサービス自体を使うのをやめたほうがよいのかは、感じている違和感だけでは判断できません。
ここでは、原因を切り分けてから対応を決めるという順序で整理します。
何社まで登録するかという話は転職エージェントは何社まで併用してよいかにまとめており、この記事は同じサービスの中で担当者を変える実務を扱います。

「合わない」を3つに分ける

分類しないと、変えても同じことが起きる

担当者を変更しても状況が変わらないことがあります。
原因が担当者個人ではなく、サービスの持っている求人や、こちらの伝え方にある場合です。

そのため、まず自分が何に困っているのかを次の3つのどれかに当てはめます。
当てはめた結果によって、次にやることが変わります。

分類 具体例 まず疑うもの
進め方が合わない 連絡が多い/少ない、返信が遅い、電話ばかり来る 伝え方と設定
紹介の中身が合わない 希望と違う職種・地域・年収帯の求人が届く 条件の伝わり方、次にサービスの範囲
扱われ方が合わない 応募を急かされる、条件を軽く扱われる 担当者個人

進め方が合わない場合

連絡の頻度や手段が合わないケースです。
これは担当者の性格というより、その人の標準的な進め方が自分の状況と噛み合っていないことがほとんどです。

在職中で日中に電話を取れないのに、連絡が電話だけで来る。
あるいは、こちらは急いでいるのに1週間返信が来ない。
どちらも、こちらの状況が伝わっていないことが原因である場合があります。
連絡が多くなる仕組みそのものは転職サービスに登録すると電話は来る?で扱っています。

紹介の中身が合わない場合

希望と違う求人が届き続けるケースです。
ここは原因が2つに分かれるため、切り分けが要ります。

条件の伝わり方に問題がある場合と、そのサービスが扱っている求人の範囲に希望が入っていない場合です。
前者は担当者を変えれば解決し、後者は変えても解決しません。
切り分けの方法は後述します。

扱われ方が合わない場合

応募を急かされる、こちらが挙げた懸念を流される、条件面の相談に応じてもらえない。
この分類に当たる場合は、伝え方を変えても改善しないことが多くなります。

この場合は、次の段階を飛ばして変更の申し出に進んで構いません。
合わない状態で選考を進めると、内定後の条件の交渉も同じ人を介することになります。

変更を申し出る前に試せること

希望条件を文章にして送り直す

紹介の中身が合わない場合、最初にやるのは条件を文章で送り直すことです。
面談で口頭に伝えた内容は、担当者の記録の中で優先順位が付け替えられていることがあります。

送るのは、必須の条件と、譲れる条件を分けた形です。
「必須:勤務地は◯◯市内、年間休日120日以上。歓迎:年収◯◯万円以上」という粒度で書きます。
箇条書きで送ると、記録に残り、担当者が代わっても引き継がれます。

見送った求人の理由を3件分伝える

条件だけを送っても、判断の基準までは伝わりません。
直近で見送った求人を3件挙げ、それぞれ何が理由で見送ったかを書き添えます。

「A社は通勤時間が片道1時間半だったため」「B社は固定残業代が45時間分だったため」という形です。
理由が3件そろうと、担当者は次に何を外せばよいかが分かります。
これで紹介の中身が変われば、原因は伝え方にあったということになります。

連絡の時間帯と手段を指定する

進め方が合わない場合は、条件を先に出します。
連絡が取れる時間帯、希望する手段、いま活動のどの段階にいるかの3つです。

「平日は19時以降のみ電話が可能です。日中はメールでお願いします。現在は情報収集の段階で、応募は来月からを予定しています」という形であれば、相手も動き方を変えられます。

ここまでやって変わらなければ

上の3つを試して2週間ほど様子を見ても変わらない場合、伝え方の問題ではありません。
ここで変更を申し出る判断になります。

先に試しておく意味は、変更後の担当者に同じ資料をそのまま渡せることにもあります。
条件と見送った理由の文章は、変更後の初回のやり取りを大幅に短くします。

変更を申し出る手順

窓口は担当者本人ではない

変更の申し出は、いま付いている担当者に直接言う必要はありません。
多くのサービスには問い合わせフォームや、カスタマーサポートの窓口が用意されています。

サイトの問い合わせページ、登録時に届いたメールの署名、マイページの設定欄のいずれかに窓口があります。
直接言いにくいと感じるのが普通であり、そのために窓口が置かれています。

書く内容

問い合わせで伝えるのは4つです。
登録している氏名と登録日、現在の担当者名、変更を希望すること、その理由です。

理由は、人格ではなく事実で書きます。
「希望している勤務地の求人が紹介されていないため」「日中の電話に対応できない旨をお伝えしましたが、連絡の手段が変わらないため」という形です。
感情で書くと、相手は事実の確認から始めることになり、対応が遅れます。

進行中の選考がある場合

すでに応募している企業がある場合は、その旨を書き添えます。
応募の窓口が担当者になっているため、引き継ぎの調整が必要になります。

選考が最終段階にある場合は、その結果が出るまで待つという判断もあります。
担当者が変わると、企業側とのやり取りの経緯が引き継がれるまでに時間がかかります。
急いでいる案件があるときは、時期を選ぶほうが安全です。

断られることもある

拠点の人数や、取り扱っている領域の担当分けによっては、変更に応じられないことがあります。
特定の業界や地域を1人で担当している体制であれば、代わりがいません。

断られた場合、その理由を聞いておくと次の判断がしやすくなります。
体制上の制約であれば、そのサービスで別の人が付く可能性は低いということです。

変えても解決しないとき

紹介の中身が変わらない場合

担当者が代わっても届く求人の傾向が同じなら、原因は担当者ではありません。
そのサービスが扱っている求人の中に、希望に合うものが少ないということです。

確認の方法は、そのサービスが対応している地域と、扱っている雇用形態を見ることです。
対応地域の外に希望の勤務地がある場合、誰が担当しても紹介できる求人はありません。
地域による違いは転職サービスは地方でも使える?で扱っています。

サービスを乗り換えるかどうか

範囲の問題だと分かったら、そのサービスを使い続けるかどうかの判断に移ります。
ここから先は担当者の話ではなく、どのサービスを何社使うかという話になります。
判断の考え方は転職エージェントは何社まで併用してよいかにまとめています。

利用を終える場合は、その旨を一度伝えます。
連絡せずに放置すると、条件の合う求人が出たときにも届かなくなります。

面談型を減らして登録型を足す

担当者との相性で消耗しているなら、担当者が付かない形式を組み合わせる手があります。
会員登録だけで求人を検索できるサービスであれば、やり取り自体が発生しません。

自分で求人を探す形と、担当者に紹介してもらう形は役割が違うため、両方を持つ意味があります。
2つの型の違いは登録型と面談型の転職サービス、どちらを選ぶ?にまとめています。

登録する前にできること

担当者が付く形式かどうかを確認する

そもそも担当者が付くかどうかは、サービスの形式で決まります。
申し込みページに「登録後、担当者よりご連絡します」と書かれていれば面談を前提とした形式、「求人を検索できます」であれば会員登録で完結する形式です。

名前では判別できません。
「エージェント」と付いていても登録だけで求人が見られるものがあり、逆もあります。

対応地域と対象条件を先に見る

紹介の中身が合わない原因の多くは、登録の時点で範囲の外にいることです。
対応地域、対象年齢、扱う雇用形態の3つは、登録前に公式サイトで確認できます。

範囲の外にいる状態で登録すると、誰が担当しても希望に合う求人は出てきません。
登録前の数分で確認できる項目です。

費用の仕組みを知っておく

転職エージェントは求職者から料金を取らず、企業からの成功報酬で運営されています。
この仕組みは、担当者側に早く話を進めたい理由があることを意味します。

急かされていると感じたときに、それが担当者個人の姿勢なのか仕組みから来ているのかを区別できると、対応を選びやすくなります。
費用の仕組みは転職支援はすべて無料?にまとめています。

まとめ

  • 「合わない」を進め方・紹介の中身・扱われ方の3つに分けると、次にやることが決まる
  • 進め方と紹介の中身は、伝え方で解決することがある。
    まず条件を文章にして送り直す
  • 見送った求人の理由を3件伝えると、判断の基準が相手に渡る
  • 扱われ方が合わない場合は、伝え方を変えても改善しにくい。
    変更の申し出に進んでよい
  • 変更の窓口は担当者本人ではなく、問い合わせフォームやサポート窓口
  • 理由は人格ではなく事実で書く。
    進行中の選考がある場合は時期を選ぶ
  • 担当者を変えても紹介の中身が変わらないなら、サービスが扱う求人の範囲の問題
  • 登録前に、担当者が付く形式か、対応地域と対象条件に自分が入るかを確認する