看護師として働いていて転職を考え始めたとき、「自分だけが続かないのではないか」と感じる方がいます。

まず、その前提から整理します。
そのうえで、実際にサービスを選ぶ段階の話に進みます。

看護師の転職はめずらしいことではない

転職経験者の平均は2回

日本看護協会の2021年調査では、転職経験のある看護師の転職回数は平均2回で、最も多いのは1回の25.4%でした(出典: カケハシ スカイソリューションズ)。

回数そのものを過度に気にする必要はありません。
平均が2回であること自体、1回の転職が珍しくないことを示しています。

よくある転職の理由

同じ調査や各社のまとめで挙げられている理由は、大きく3つに分かれます。

  • 結婚・妊娠・出産・育児・介護といったライフイベント
  • 職場の人間関係
  • 体力的・精神的な負担

どれも個人の能力の問題ではありません。
勤務形態や配属先との相性で決まる部分が大きく、環境を変えることで解決する場合があります。

資格は持ち運べる

看護師・准看護師・保健師・助産師の資格は、勤務先が変わっても評価が変わりません。
これは他職種にはない強みです。

一方で、扱ってきた診療科や病棟の種類は評価に影響します。
ここは経歴として整理しておく必要があります。

転職を考え始めたら最初にやること

まず求人を見て相場を知る

転職活動の第一歩は応募ではありません。
同じ資格・同じ経験年数の求人を10件ほど見ることです。

夜勤の回数・給与・休日数がどのくらいで提示されているかが分かると、いまの職場の条件を判断できます。
この段階では応募も面談も必要ありません。

詳しくは転職するか迷っている段階では何をする?にまとめています。

経歴は診療科と病棟の種類で整理する

職務経歴書をまとめて作る必要はありません。
求人を見ながら、勤務した診療科・病棟の種類・担当した業務を箇条書きにしていくほうが進みます。

急性期か慢性期か、病床数はどれくらいかは、評価の軸としてよく見られます。

動く時期を決めておく

年度替わりの前後は求人が動きやすい時期です。
ただし、体調や勤務の状況を優先して構いません。

こうした職種としての事情から、看護師向けの転職サービスには2つの型があります。
当サイトで集めている各サービスの利用条件をもとに、それぞれの違いを見ていきます。

看護師向けサービスは2種類に分かれる

会員登録型は3段階、面談型は4段階で、登録後に進む手順の長さが違うことを示した図
会員登録型は3段階、面談型は4段階で、登録後に進む手順の長さが違うことを示した図

会員登録型は求人を見るだけで終えられる

会員登録を済ませると求人が見られるようになるタイプです。
こちらから応募しない限り、担当者との面談は発生しません。

複数のサービスが、Web上の会員登録が完了した時点を利用開始としており、面談を前提にしていません。

「まだ決めていない」「まず条件だけ見たい」という段階では、こちらが目的に合います。

面談型は日程調整の連絡から始まる

登録がキャリア面談の申し込みを兼ねるタイプです。
登録後に担当者から連絡が入り、面談の日程を決めるところから始まります。
求人の紹介は面談のあとになります。

順番の問題として考える

面談型は、自分では見つけられない求人を提示してもらえる利点があります。
一方で、まだ考えがまとまっていない段階だと、希望を聞かれても答えられません。

先に登録型で市場を見て、条件が固まってから面談型を使う。
この順番が無駄が少なくなります。

資格と対象者の条件

対象になる資格

看護師向けサービスの多くは、正看護師・准看護師・保健師・助産師のいずれかを対象としています。
複数の資格を対象にしているサービスが多く、准看護師だけを外しているケースは多くありません。

ただしサービスごとに明記の仕方が違うため、登録前に自分の資格が含まれているかを確認してください。

年齢の条件があるサービスもある

一部のサービスは対象年齢を定めています。
医療系転職エージェントのなかには「48歳以下」を条件にしているものがあります。

条件から外れている場合、登録しても紹介に至りません。

対応地域はサービスによって違う

「サービスエリア内」という条件がある

利用条件に**「サービスエリア内の応募」**と明記しているサービスがあります。
全国のどこでも同じように使えるわけではない、という意味です。

掲載範囲と紹介範囲は別

求人が掲載されている範囲と、担当者が付いて紹介できる範囲は別です。
詳しくは転職サービスは地方でも使える?で扱っています。

使い分けの提案

まず1社、登録型から

求人を見るだけなら1社で十分です。
市場にどんな条件があるかを把握することが目的なので、複数登録する必要はありません。

条件が固まってから面談型を足す

応募したい求人の傾向が見えてきたら、面談型を1〜2社足します。
この段階なら希望を具体的に伝えられるため、紹介の精度が上がります。

連絡が不安な場合

登録前に確認しておくことは転職サービスに登録すると電話は来る?にまとめています。

看護師の転職で押さえておく3点をまとめた図。転職経験は平均2回・まず求人を見る・登録型から面談型の順で使う
看護師の転職で押さえておく3点をまとめた図。転職経験は平均2回・まず求人を見る・登録型から面談型の順で使う

まとめ

  • **転職経験のある看護師の転職回数は平均2回。
    **1回が最多(25.4%)で、回数を過度に気にしなくてよい
  • 転職理由はライフイベント・人間関係・体力面が多く、環境で解決する場合がある
  • 第一歩は応募ではなく、同じ資格・経験年数の求人を10件見ること
  • サービスは会員登録型と面談型に分かれ、登録後の進み方が違う