介護の職場はシフト制で、日中に電話を取れる時間が限られます。
利用者の対応中に着信が入り、折り返そうとした頃には相手の受付時間が終わっている、という状況は起こりやすいものです。
転職サービスを使うかどうかを迷う理由が「電話のやり取りが面倒だから」であることは、珍しくありません。
ここでは、介護職が転職サービスを使うときに、連絡のやり取りをどう組み立てるかを整理します。
登録だけで求人を見られるかどうかは介護職は登録だけで求人を見られる?で扱っているため、この記事は登録したあとの連絡手段に絞ります。
介護職で電話の負担が大きくなりやすい理由
勤務中に電話を取れる時間が少ない
介護の現場では、勤務時間の大半を利用者の対応に使います。
フロアに出ている間やサービス提供中は私用の電話に出られず、休憩の時間帯も日によって動きます。
日中の営業時間に合わせて電話をかけてくる相手とは、そもそも時間が合いにくい構造があります。
夜勤を含むシフトで働いている場合は、このずれがさらに大きくなります。
日勤帯に眠っている日があり、着信音が鳴ること自体が休息の妨げになります。
負担になっているのは連絡の回数そのものではなく、取れない時間帯に集中してかかってくることである場合が多くあります。
転職を検討していること自体を知られたくない
介護事業所は、社会福祉法人・医療法人・株式会社・NPOなど運営主体が多様で、一つの市区町村の中に小規模な法人が数多くあります。
法人をまたいだ人の行き来も珍しくありません。
休憩室や更衣室で電話に出れば、内容の一部が周囲に伝わる可能性があります。
在職中に活動を進める前提であれば、電話は最も扱いにくい連絡手段です。
時間の作り方と職場への伝え方は在職中の転職活動はどう進める?にまとめています。
連絡の量はサービスの型でほぼ決まる
当サイトのデータでは登録型が10件で最も多い
当サイトで扱っている介護・福祉向けサービス20件の内訳は、会員登録の時点で求人を見られる登録型が10件、Web上の応募が起点になる申込型が3件、担当者との面談を前提とする面談実施型が5件、申込方式を確認できていないものが2件です。
登録型は、求人を検索する段階では担当者とのやり取りが発生しにくい形です。
全国を対象とする登録型としては、クリックジョブ介護・ジョブソエル・メンラボジョブ・介護求人ラボ・かる・けるなどが該当します。
まず条件を見比べたいだけの段階では、この型が目的と噛み合います。
面談実施型は連絡が前提になっている
面談実施型は、登録が面談の申し込みを兼ねる形です。
当サイトのデータでは、かいご畑の面談実施型のライン、介護タウン、ケアマネ専門の転職サイト、ワークスタッフナビ、MC介護のお仕事の5件が該当します。
日程を決める必要があるため、何らかの連絡が発生することが前提になります。
ここで重要なのは、面談実施型を避けることが目的ではないという点です。
求人票に書かれていない情報を得たい段階では、面談を伴う形のほうが得られるものが多くなります。
連絡の少なさと得られる情報量は交換の関係にあるため、いまどちらが必要かで選びます。
申込型は応募が起点になる
申込型は、Web上で求人に応募した時点から進む形です。
当サイトのデータでは、ヒューマンライフケア、かいご畑の申込型のライン、ジョブサポケアマネの3件が該当します。
応募という行動が先に立つため、その後の確認の連絡は前提として発生します。
同じかいご畑という名称でも、申込型のラインと面談実施型のラインでは進み方が変わります。
サービス名だけでは連絡の量を判断できないため、入口のページで次に何が起きるかを読んでおく必要があります。
連絡手段は登録の時点で決めておく
登録フォームの連絡手段の欄を先に見る
多くの登録フォームには、希望する連絡手段や連絡可能な時間帯を選ぶ欄があります。
登録を済ませてから変更を申し出るより、この欄で先に指定しておくほうが手間がかかりません。
自由記述の欄があれば、そこに具体的な時間帯を書き添えます。
欄が用意されていない場合もあります。
その場合は、登録直後に届く自動返信メールへ返信する形で希望を伝えると、最初のやり取りの前に条件が届きます。
対応している連絡手段は各社の案内で確認する
各サービスがメール・チャット・LINEなどのうちどの手段に対応しているかは、当サイトのデータでは確認できていません。
ここで一般論として「介護向けはLINEに対応している」と書くことはできないため、公式サイトのよくある質問や登録フォームの記載で個別に確認してください。
確認する項目は3つで足ります。
電話番号の入力が必須かどうか、電話以外の連絡手段を選べるか、連絡可能な時間帯を指定できるかです。
この3点は登録前のページで判断できることが多く、確認に時間はかかりません。
電話番号の入力が必須の場合の考え方
登録に電話番号が必要でも、そのことは電話でのやり取りが前提であることを意味しません。
本人確認や緊急時の連絡先として求められている場合があります。
入力を求められた段階で使うかどうかを決めるのではなく、希望する連絡手段を併せて伝えるほうが実際的です。
連絡が多くなる仕組み自体は、職種を問わず共通しています。
背景と減らし方は転職サービスに登録すると電話は来る?で扱っています。
電話を減らしたいときの伝え方
断るのではなく代わりの手段を示す
「電話はしないでください」とだけ伝えると、担当者は連絡の取り方を決められず、かえって確認の電話が増えることがあります。
「日中は勤務のため出られないので、メールでお願いします」のように、理由と代わりの手段をひとまとめで伝えるほうが伝わります。
介護職の場合、理由の説明に手間はかかりません。
シフト勤務であることは相手も理解しています。
事情を細かく説明するより、対応できる手段を一つ示すほうが早く落ち着きます。
連絡が取れる時間帯を具体的に書く
「夜なら大丈夫です」ではなく、「平日20時以降」「日曜の午前」のように幅を区切って伝えます。
シフトが不規則で固定できない場合は、「前日にメールで候補時間をお送りします」といった運用を提案する方法もあります。
時間帯を伝えておくと、電話を受ける場合でも身構える時間が作れます。
連絡自体をなくすことより、予測できる状態にすることのほうが、負担の軽減につながります。
求めている情報を先に文章で送る
最初のやり取りで、希望する事業所の種別・勤務地・夜勤の可否・雇用形態・保有資格を文章にして送っておくと、確認のための電話が減ります。
相手が電話をかける理由の多くは、紹介に必要な情報が足りないことにあります。
この5項目は、どのサービスを使う場合でも聞かれる内容です。
一度書き出しておけば使い回せます。
書き出す作業自体が条件の整理にもなるため、登録前に済ませておく価値があります。
それでも電話のほうが早い場面
面接や見学の日程調整
事業所の見学や面接の日程は、相手先の都合と自分のシフトを突き合わせる作業になります。
候補日が何度も往復する場合、メールでは日数がかかります。
日程調整だけは電話に切り替えると決めておくと、全体の期間を短くできます。
求人票に書かれていない条件の確認
夜勤の回数、人員配置の実態、資格取得支援の有無といった項目は、求人票からは読み取れないことがあります。
文章で尋ねると回答が一往復ごとに区切られますが、会話であれば関連する質問をその場で重ねられます。
面談実施型のサービスは、こうした確認のために使う選択肢になります。
全国を対象とする面談実施型としては、ワークスタッフナビとMC介護のお仕事が該当します。
ケアマネ専門の転職サイトも全国が対象ですが、こちらはケアマネジャー・主任ケアマネジャーの資格保有者向けです。
すべての段階で電話を避けるのではなく、必要な場面を自分で決めておく形が現実的です。
まとめ
- 連絡の量は担当者の進め方ではなく、サービスが登録型か面談実施型かでほぼ決まる
- 当サイトのデータでは、介護・福祉向け20件のうち登録型が10件・面談実施型が5件・申込型が3件
- 各サービスの対応している連絡手段は当サイトでは確認できていないため、公式サイトで個別に確認する
- 電話を断るのではなく、代わりの手段と連絡が取れる時間帯を具体的に伝える
- 日程調整や求人票に無い条件の確認は、電話のほうが早く終わることがある



