看護師向けの転職サービスを検討する際、「面談を受けないと使えないのでは」「勤務中に何度も電話が来るのでは」という不安から、登録に踏み切れない人がいます。
シフト制で勤務時間が不規則な看護師にとって、決まった時間に面談の予定を組むこと自体が負担になる場合もあります。
実際には、面談を必須にせず会員登録だけで求人を見られる登録型のサービスが複数あり、レバレジーズ株式会社やディップ株式会社が運営する大手クラスも含まれます。
ここでは、面談なしで使える看護師向けサービスの実際と、使い方の要点をまとめます。

登録型サービスの選択肢

大手クラスも登録型を採用している

看護師向けサービスの中で、レバレジーズ株式会社が運営する「レバウェル看護」(旧称「看護のお仕事」)と、ディップ株式会社が運営する「ナースではたらこ」は、いずれもWeb登録が完了した時点で求人検索ができる登録型です。
両社は対応地域を全国としており、勤務先の候補を広く見比べたい場合に使いやすい形になっています。
運営会社の詳しい実態は大手運営の看護師向け転職サービスにまとめています。

派遣を扱う登録型サービスもある

正社員に限らず、派遣での就業を扱う登録型サービスもあります。
「レバウェル看護 派遣」は全国対応の登録型で、「レバウェル看護派遣」という別名称のサービスは大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山・愛知・岐阜・三重・静岡・北海道の11府県に対応地域を絞って運営されています。
正社員以外の働き方も検討している場合は、こうした派遣特化のサービスも候補に入れる価値があります。

派遣という働き方は、勤務先や勤務日数をある程度自分で選びやすい一方、賞与や退職金といった正社員特有の待遇が無いことが一般的です。
育児や介護と両立しながら働きたい場合や、まずは職場の雰囲気を確かめてから正社員登用を検討したい場合に選ばれる働き方です。

中小規模の登録型サービスもある

大手クラス以外にも、「リニューケア」「ジストリー」「看護師転職サイト ナースJJ」といった全国対応の登録型サービスがあります。
知名度は高くありませんが、登録型である以上、面談を経ずに求人を見られる点は大手クラスと変わりません。

知名度で選択肢を絞りすぎると、紹介される求人の母数自体が減ってしまいます。
大手クラスに加えて中小規模のサービスにも登録しておくと、大手クラスには掲載されていない求人に出会える可能性が広がります。
運営会社の確認方法は大手運営の看護師向け転職サービスで扱った、会社概要ページの確認やプライバシーマーク取得の有無といった観点がそのまま使えます。

面談なしで使う際の実際の流れ

登録型でも本人確認の連絡は来る

登録型という名称から「一切連絡が来ない」と誤解されることがありますが、実際には多くのサービスでWeb登録後に本人確認の連絡があります。
ここで言う「面談なし」は、コーディネーターとの対面・オンライン面談を経ずに求人検索や紹介を受けられるという意味であり、本人確認の連絡自体がゼロになるわけではありません。
この違いを理解しておくと、登録後の連絡に対する構えが変わります。

面談型との違いは連絡の密度

面談を前提にする「クリアス看護」(北海道・愛知・大阪・福岡)や「MCナースネット」(全国)のようなサービスでは、コーディネーターとのやり取りが継続的に発生します。
登録型はこうした継続的なやり取りが基本的に無く、自分のタイミングで求人を検索・応募できる分、看護師側から動かない限り連絡の頻度は低く保たれます。

在職中で、勤務先に転職活動を知られたくない場合は、この連絡の密度の違いが選ぶ基準になります。
休憩時間や勤務終了後の限られた時間にしか連絡が取れない人にとって、登録型はコーディネーターとの日程調整が発生しにくい分、負担が小さくなります。

面談型には面談型の利点がある

面談を伴うサービスは、コーディネーターが病棟の雰囲気や人員体制まで踏み込んで把握していることがあり、求人票だけでは分からない情報を得やすい面があります。
「面談なしがよい」と決めつけず、対応地域内に住んでいて手厚いサポートを受けたい場合は、面談型もあわせて検討する余地があります。

対応地域が北海道・愛知・大阪・福岡に絞られているクリアス看護のように、面談型は登録型に比べて対応地域が限定される傾向があります。
対応地域内であれば、コーディネーターが地域の病院事情に詳しいという利点を活かしやすくなります。

看護師ならではの注意点

資格・保有免許の確認は早い段階で行われる

看護師向けサービスの多くは、正看護師・准看護師・保健師・助産師のいずれかの資格保有を登録条件にしています。
どの資格を保有しているかによって紹介される求人の幅が変わるため、登録時点で正確に入力しておくと、その後のやり取りがスムーズになります。

勤務先の希望を先に整理しておく

看護師の勤務先は病院・クリニック・訪問看護・介護施設など幅が広く、希望する勤務先の種類によって向いているサービスが変わります。
登録前に「どの勤務先を希望するか」「常勤かパートか」を整理しておくと、最初の連絡で的確な希望を伝えられます。

診療科の経験は具体的に伝える

看護師の転職では、これまで経験した診療科によって紹介される求人の幅が大きく変わります。
同じ「内科病棟の経験あり」でも、急性期か慢性期か、病床数がどの程度の病院かによって、次の職場で求められる経験値の見え方が変わってくるため、経験した診療科と勤務先の規模はできるだけ具体的に伝えておくと、紹介される求人の精度が上がります。

資格の証明書はデータ化しておく

看護師免許・保健師免許・助産師免許といった資格証は、登録後の本人確認や応募の段階で提示を求められることがあります。
事前にスマートフォンで撮影してデータ化しておくと、確認が必要になったタイミングですぐに対応でき、やり取りが滞りません。

複数登録して比較する

全国対応と地域限定を組み合わせる

登録型サービスは利用が無料であるため、1社に絞らず複数登録して求人の傾向を比較する使い方ができます。
全国対応のサービスと、派遣特化・地域限定のサービスを組み合わせると、選択肢の広さと自分の状況に合った求人の両方を確保しやすくなります。

同じ条件の求人を並べて比較する

複数登録した後は、同じ勤務先の種類・同じ雇用形態の求人を数件並べて、夜勤の有無や勤務先の規模の記載を見比べると、サービスごとの求人の傾向の違いが見えてきます。
同じ病院の求人が複数のサービスに重複して掲載されていることもあるため、病院名が分かる場合はメモしておくと、後から条件を突き合わせやすくなります。

登録後に合わないと感じたら乗り換える

複数の登録型サービスを併用してみて、紹介される求人の傾向が希望と違うと感じた場合、無理に使い続ける必要はありません。
看護師向けサービスの多くは登録・利用ともに無料であるため、合わないサービスの利用を止め、別のサービスに絞っていく形で問題ありません。

看護師の転職市場全体の動きは看護師の転職回数は平均何回かに、地方での使い方は看護師は地方でも転職サービスを使える?にまとめています。

まとめ

  • レバウェル看護・ナースではたらこなど、面談を必須にしない登録型サービスが看護師向けにもある
  • 登録型でも本人確認の連絡はあるが、面談型のような継続的なやり取りは発生しにくい
  • 面談型には求人票だけでは分からない情報を得やすい利点があり、対応地域内なら検討の余地がある
  • 保有資格・希望する勤務先の種類は登録前に整理しておくと、最初の連絡がスムーズに進む