クリエイター職の求人を調べていると、勤務地が東京や大阪ばかり並ぶことに気づきます。
地方に住んでいる場合、そもそも転職サービスを使えるのかという疑問が先に立ちます。
ここでは、当サイトが扱っているゲーム・クリエイティブ向けサービスの対応地域を実際に数えたうえで、地方在住から取れる進め方を整理します。
地方でクリエイター職を探すときの前提
制作会社は都市部に集中しやすい
ゲーム開発やWeb制作を手がける会社は、都市部に集中する傾向があります。
ゲーム産業の総就業人口は約20万人とされており(出典: 日本経済新聞)、他の職種と比べて母数が大きいわけではありません。
母数が限られている職種で、さらに勤務地を絞ると、対象になる求人は急速に少なくなります。
この状況はサービスの良し悪しとは関係がありません。
求人の分布そのものが地域によって偏っているため、地方で求人が出にくいという結果になります。
まずこの前提を踏まえたうえで、どの進め方を取るかを決めることになります。
「全国対応」と紹介できる範囲は別
サービスの入口に「全国の求人を扱う」と書かれていても、実際に担当者が付いて紹介できる範囲は別のことがあります。
掲載と紹介は別の話だからです。
全国対応と表示されていても、紹介される求人が都市部に偏る可能性は残ります。
そのため、対応地域の表示は「対象外ではない」ことの確認には使えますが、「自分の県に求人がある」ことの確認には足りません。
対応地域の一般的な見方は転職サービスは地方でも使える?にまとめています。
当サイトのデータで対応地域を数える
16件のうち13件が全国、3件が地域限定
当サイトが扱うゲーム・クリエイティブ向けサービスは16件です。
対応地域で分けると、全国を対象とするものが13件、地域が限定されているものが3件でした。
数のうえでは、全国対応が多数を占めます。
地域限定の3件は、対象がそれぞれ違います。
Geeklyは東京・神奈川・埼玉・千葉の一都三県、IT・Web・ゲーム業界を専門とする人材紹介会社のサービスは一都三県に加えて大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山、AnyKanは東京と京都が対象です。
| サービス | 進み方 | 対応地域 |
|---|---|---|
| Geekly | 面談実施型 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 |
| IT・Web・ゲーム業界専門の人材紹介会社 | 申込型 | 一都三県・大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山 |
| AnyKan | 面談実施型 | 東京・京都 |

地方に特化したサービスは確認できていない
この表から読み取れることがもう1つあります。
地域が限定されている3件は、いずれも都市部に絞ったサービスであり、地方に特化したサービスではありません。
看護や介護のように地域密着型のサービスが存在する分野とは、事情が違います。
そのため、他の職種でよく紹介される「全国対応と地域特化を組み合わせる」という方法は、この分野ではそのまま使えません。
当サイトのデータでは、地方在住者が選べるのは全国対応の13件が中心になります。
対応地域は住む場所か働く場所か
もう1つ確認が必要なのが、対応地域が何を指しているかです。
住んでいる場所を指す場合と、働く場所を指す場合があります。
都市部を対象とするサービスでも、勤務地が対象範囲であれば、居住地が地方でも使える場合があります。
この扱いはサービスごとに違うため、登録前に公式サイトで確認してください。
都市部での勤務を検討できるかどうかで、候補に入るサービスの数が変わります。
地方からの進め方は3つに分かれる
都市部へ移る前提で探す
求人の分布に合わせて動く進め方です。
対象になる求人が最も多く、地域限定のサービスも候補に入ります。
一方で、住居の移転や家族の事情など、仕事以外の条件が絡みます。
この選択を取る場合、いつまでに移れるかを先に決めておくと、選考の途中で条件が動きません。
入社時期は選考の過程で聞かれる項目のため、答えを用意できていない状態は避けたいところです。
地元で探す
地元の企業でクリエイティブ職を探す進め方です。
求人の数は限られますが、募集する側も応募者が限られるため、都市部と競争の構造が違います。
地方の制作会社やメーカーの社内制作部門など、業界特化のサービスに出てこない求人が存在する可能性もあります。
この場合、業界特化サービスだけでなく、その地域の求人を扱う一般的な求人媒体も併せて見る必要があります。
職種特化のサービス1つで完結させようとすると、候補が出そろわないことがあります。
リモート可の求人で探す
勤務地を変えずに働く進め方です。
制作職は成果物のやり取りが中心になるため、業務の性質としてはリモートと相性が悪くない領域とされています。
ただし、実際にリモートを認めるかは会社ごとの方針であり、求人票の記載を個別に確認するしかありません。
3つのうちどれを選ぶかで、見るべき求人も、登録すべきサービスも変わります。
先に1つ決めてから探し始めるほうが、無駄が減ります。
リモートを軸にする場合に見るもの
勤務地の絞り込みは基準にならない
リモート前提で探す場合、勤務地での絞り込みはあまり意味を持ちません。
代わりに、リモート可の求人をどれだけ扱っているかがサービスを選ぶ基準になります。
この情報は対応地域の欄には出てこないため、求人検索の条件で確認します。
登録型のサービスであれば、会員登録の時点で求人を見られるため、リモート可の件数を自分で数えられます。
数えたうえで、扱いが少ないサービスは候補から外すという判断ができます。
登録型の使い方はゲーム業界は面談なしで求人を見られる?にまとめています。
打ち合わせと受け渡しの形を確認する
リモート可と書かれていても、頻度や条件は求人ごとに違います。
週に何日出社するのか、打ち合わせは対面かオンラインか、データの受け渡しにどんな環境が必要かは、応募前に確認しておく項目です。
面談を伴うサービスであれば、この点を担当者に尋ねられます。
求人票に書かれていない運用は、実際に紹介している側のほうが把握していることがあります。
登録する前に決めておくこと
3つの進め方から1つを選ぶ
移る・地元で探す・リモートで探すのうち、どれを軸にするかを先に決めます。
決めないまま登録すると、対応地域の合わないサービスに登録してしまったり、リモート求人をほとんど扱わないサービスで時間を使ったりすることになります。
決めた後で変えても構いません。
ただし、決めていない状態のまま複数のサービスに登録すると、提示される求人がばらつき、比較の基準が作れなくなります。
全国対応を軸に、条件が合えば都市部特化を足す
地方在住であれば、まず全国対応のサービスから始めるのが現実的です。
そのうえで、都市部での勤務を検討できるなら、地域限定のサービスを候補に加えます。
範囲を絞っているぶん、その地域の求人には集中して当たれます。
運営会社の確認手順や、規模で選ばないほうがよい理由はゲーム業界の転職は大手が安心?にまとめています。
登録先を決める前に、運営会社と対象条件の確認を済ませておくと、後の手戻りが減ります。
まとめ
- ゲーム・クリエイティブ向けサービス16件のうち、全国対応は13件、地域限定は3件
- 地域限定の3件はいずれも都市部が対象で、地方に特化したサービスは当サイトのデータでは確認できていない
- 対応地域が住む場所を指すか働く場所を指すかはサービスごとに違うため、登録前に確認する
- 地方からの進め方は移る・地元で探す・リモートで探すの3つに分かれ、先に1つ決めてから探す
- リモートを軸にする場合は、勤務地ではなくリモート可の求人の扱いで選ぶ



